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Text by Erv Yamaguchi

Starting Over
2004年5月20日 0:51

 やったぞ!
ついに私は、11年ぶりにサーキットに復活するべく、
レーサーベースのマシンをゲットした!
 気になるそのマシンの名は、
ダブルクレードルの91のGSX-R400R-SPで、
ミスターオークションから15万円で購入することができた。
これは相場に比較して、かなり安い方だと思ったので、
思わず衝動的に購入してしまった。
 実は、私は400のジスペケとゆかりが深い、
16歳の頃に初めてサーキット(ツクバ)を走り始めたのも、
バリバリ伝説完全あこがれ調にて、初期型のジスペケの400で、
サーキットを最後に走ったのは26歳の時で、この時は88のジスペケに乗っていて、
これまでの人生の中で、1番乗れていたと感じたのが、この88のジスペケだった…。
 そして、ケビン・シュワンツをこよなく愛す私は、
ダブルクレードルのジスペケが異常に好きなことと、以前、
クロスミッションが入ったTZRに乗った時に、
クロスミッションの虜になってしまったことから、
クロスが入ったジスペケが異常に欲しかった…。
しかし、90以降のジスペケは割と値段が高く、
クロスが入ったSPは非常にタマが少ないことから、
今回の出会いは“縁”だと思い、思わずゲットしてしまった。
 まー、とりあえずサーキットを走れるように整備して、
都民サーキットか那須msl辺りでサーキット走行を楽しみたいと思う。
ロムシーに参加予定だった方は、
これを機会に一緒に走ろう!!!



今回購入した、91GSX-R400R-SP。15万円なら安いと思う。




RPMのデュアル管という、とんでもないマフラーが入っていたが、
マル走あがりと思われたくないので、即行でヤマモトのスペックAというマフラーを注文した。
ちなみに、現在はRPMかヤマモトしかマフラーは選べないそうなので、
ヤマモトのマフラーが好きな訳ではなく、消去法にて決定した。
あと、お子ちゃま大好きパーツのオイルフィラーキャップからのミッションブリーザーも入っていたので、
オイルフィラーキャップも注文するハメになった。(笑)




極端にシートの前の方に座るのが特徴の私。もちろん2種類の笑いを含んでいる。




ストリップ化
2004年5月21日 0:03

 頭の中がジスペケのことで一杯である。(笑)
 さて、本日は例のジスペケをシーサー化すべく、まずは少しバラしてみた。





“ピーカン”の愛称で“あやしげな”若者から親しまれている、
RPMのマフラーを取り外すついでに、
色々なものを取り外して、愛車はストリップ状態になった。
 ちなみに、“ピーカン”(良く晴れているという意味ではない)は、
2本出しということで、結構重かった。
やはりこんなものはサーキット走行に使うもんではない。
 それと、ラジエーターを外した時に排出したラジエーター液は、
ウーロン茶のような色で少々ビビった。



『前のりティ』のお約束という感じで、とりあえず20mm程突き出しを行った。
ちなみに、前後のサスは伸び縮みともダンピング調整が出来、
入りは最弱、戻りは最強にセットしたら、
市販車だというのに、かなりダンピングが効くので、やっぱSPはスゲ〜な〜と思った。
 あと、フロントには最初っからステンメッシュホースが入っていたが、
マスター側のフィッティングからオイル漏れしていて気持ち悪かったので、
この機会にMFJスタイルの、
マスターから1本出て、その後に2本に分かれるタイプのステンメッシュホースを注文した。
 また、スプロケットとチェーンも、520コンバートすべく注文し、
タイヤは、ロムシーに参戦していた稲葉さんが働くお店である、
『スピード・スター』さんにてGPR70SPを注文した。
交換する際には、インプレをお伝えしたいと思う。




 

実は、ジスペケを購入した日に、3万円にて、
↑のZXR250もミスターオークションから購入した。
このZXRは、キーシリンダーがイタズラにて破壊されていて、
エンジンが不始動ということで、他にも色々と難ありといった感じなので、
3万円という破格値だったが、マスターを分解して、なんとかキーをオンにすると、
難なくエンジンはかかった。
ちなみに、このZXRは、私の元で働くアルバイトの平栗さんを、
サーキット走行の虜にすべく購入したマシンで、
エンジンがかかって平栗さんが気に入れば、
そのまま譲ろうと思ったが、平栗さんもこのマシンを気に入り、
このマシンでサーキットを私と一緒に走ることにした。
ところで、このZXRは、よく見ると、ビートのナサートが入っていたり、
同じくビートのバックステップが入っていたり、
私の大好きなハイスロが入っていたりして、
ビギナーがサーキット走行に慣れるには、いい感じのマシンである。
 ちなみに平栗さんは、実はYZF-R1を所有しているのだが、
こちらのバイクだと、マシン自体が高価な為にビビリミッターが働いてしまうらしく、
その話を聞いていた私は、
初めはすっ転んでも気にならないようなボロい中古車で走るべきだと力説していたのだ。
 今回私が購入したジスペケは、自ら範を垂れるという意味あいもあったのだが、
範を垂れるたけではなく、平栗さんに対しては、マシン自体も提供してしまったと言える。

 その後、平栗さんと共に、愛車をバラした後、
私はヘルメットでも見に行こうと、ナップス世田谷店に行った。
私はヘルメットのサイズがXSなのだが、
新しいメットもそれで大丈夫か試着もしたかったのである。
ちなみに、私はヘルメットに関して、“ショウエイ派”だが、
サーキットで使用するとなると、必然的にX-ElevenかX-9になってしまう訳だが、
担当してくれた店員の方の話だと、
ショウエイ側はタテマエではX-Elevenの方が上位モデルとして位置づけているが、
後発のX-9の方は、アゴが砕けてしまった加藤大治郎選手の事故の後に、
特にアゴの部分の補強を強化したモデルで、
こちらの方が強度が高いという話だった。もしそれが本当ならば、
X-9の方が安くて強度が高いということになるので、
私はとりあえずX-9を買おうかと思っている。
 しかし、その日は“もちあわせ”がなかったので、
アルパインスターのグラブだけ買って帰ってきた。ちなみに、
ツナギは友人から譲ってもらったものを使う予定で、ブーツはその時に、
やはりアルパインスターのものを買っていたので、
あとはヘルメットさえあればオッケーという感じである。あっそうだ、脊髄パッドを買わなければ…。

『スピード・スター』さんのサイト




リンクされました
5月21日 19:19

 ジスペケに関して調べようと、滅多にやらないネットサーフィンをしたら、
こちらにすでに『アーブ山口さん』とすでにリンクされているので驚いた。
いや〜、やはりインターネットの世界は情報伝達が早いようだ。

 という訳で、リンクされた『Ride on GSX-R』というサイトも当サイトにて相互リンクいたしました。

リンクのページ




平栗さんのZXR250
2004年5月23日 10:49

 やったぜ! ついに戻ってきたぞ!
えっ? 何々? 拉致家族のことかって、いやいや違うよキミ、
まー、たしかにそれも戻ってきたのだが、
ここで話題に上るべき戻ってきたものとは、
アーブ山口こと私のバイク魂だっ!

 と、いきまいてはみたものの、
どちらかと言うと、
私よりも、私に影響されつつある、
アルバイトの平栗さんの方がだんだん熱くなってきているようで、
昨日は、平栗さんはZXR250を色々とイジっていたようだ。
 このZXRは、最初はエンジンの吹けが良くなかったのだが、
キャブを吹いたり、スロットルケーブルの取り回しを良くしたりしている内に、
吹けも良くなり、外観も磨いたら、
とても3万円とは思えない“レーサー”に仕上がった。

 
↑は、ピカピカになったZXRと、ご満悦な様子の平栗さん。


 という訳で、平栗さんはZXRがほぼ仕上がり、
水を得た魚のようだったが、注文しているパーツが届くまでは、
“まな板の鯉”状態の私は、せっかくストリップ状態なので、
平栗さんに影響されて、愛車のジスペケの洗車を行った。



 
↑は、長年たまっていたタンク下などのホコリを洗い流した後のジスペケと私。


 こんな調子で、少しずつアーブ山口の復活の日は近づきつつあるが、
1週間前後で納品されるという話のヤマモトのマフラーが入り次第、
5月31日(月)か、6月2日(水)に都民サーキットに平栗さんと共に走りに行こうかと計画している。
ちなみに、『前のりティ』としての仲間である、
北山さんも「一緒に走りに行きましょう」とメールで連絡をくれたので、
これを読む方で、私と共に一緒に走りに行きたいという方は、一緒に走ろう!




転ばぬ先の杖ゲット!
2004年5月24日 19:33

 本日は、愛車のジスペケに、
“転ばぬ先の杖”をブチ込んだが、
詳しいレポートは↓を参照して頂きたい。

“転ばぬ先の杖”ゲット秘話




もう1台ゲット!
2004年5月27日





ジスペケはレーサー化するということで、
レインタイヤを履かせるスペアホイールを購入しようと思ったが、
新品で揃えると、
ディスクローターとあわせて前後で約20万近く出費しそうだったので、
車体を15万で買っているのにバカらしいとばかり、
非常に情緒不安定なのが特徴である、
ミスターオークションが悲観的な時を狙って、
↑の91GSX-R400R(SPではない普通のヤツ)を、
12万6000円で購入した。

ちなみに、
以前購入したSPよりも、
走行距離は多いものの、
外観は転倒痕もなく、
こちらの方がきれいなので、
ホイールだけではなく、
色々な部分もスペアとして活躍しそうである。




マフラーには、
ダイシンのアルミスリップオンサイレンサーが装着されていたが、
GSX-R600でツクバのTC600に挑戦している、
アルバイトの吉村さんに、
「このマフラーは使わないんですか?」
と聞かれたが、
「こんな“ディック”(男根の意)なんていう、
ポコチンみたいなマフラーはイヤだ」
と私は答えた。(笑)

そう言えば、
昔同じ名前のヘルメットがあったような気がするが、
現在でもあるのだろうか?

裏話だが、
かの有名なケニー・ロバーツ・シニアが、
8耐に参戦する為に来日した際、
『DIC』と書いてあるメットを見てニヤけたそうである。(笑)
まー、偉大なチャンピオンだけではなく、
普通アメリカ人が見たら笑うだろう。


 

スピード☆スターさんでタイヤ交換して頂いたホイールをはめる前の愛車。
こうした状態だととてもレーサーチックである。

ちなみにホイールは、
私が自分でスタッティックでバランスを確認したところ、
完璧にバランスがとれていたので、
スピード☆スターさんのバランサーは、
キャリブレーションがしっかりされていることが確認された。




私は非力なマシンでチューンしてあるショップワークスと戦った経験があるので、
こうした細かい部分に気を使ってしまうのだが、
レーサーということで、
スピードメーターケーブルの取出しの中身と、
周りのオイルシールは取り外した。




その後、
クラッチケーブルやプラグなどの消耗品を交換し、
オイルもモチュールの300Vの『ファクトリーライン』に交換した。
もちろん、
ついでにオイルフィルターも交換した。


   

若造大好きパーツのブリーザーホースを外していたが、
やっとフィラーキャップが届いたので、
早速交換した。
ところで、
フィラーキャップは自分でワイヤーロック用の穴を開けようと思ったが、
純正にて穴があいていて驚いた。
こんなことってあるのだろうか?
私はスズキのレーサースピリッツに大変感激した。

右はドレンボルトで、
キタコのアルミドレンボルトを装着し、
ワイヤーロックも施した。




少し進歩
2004年5月29日 21:56:37

ヤマモトのマフラーがなかなか来ないので、
とりあえず現在は、チマチマとした部分をチマチマと変えている。

 

↑は、左の画像がガソリンのキャッチタンクで、
右の画像がラジエーターのリザーブタンクで、
ノンカウル状態で走らす予定なので、
とりあえずフレームに取り付けてみた。




バンドを買ってきて、
オイルフィルターもワイヤーロックしてみた。

そう言えば、
後から買ってきたSPではないジスペケは、
フィラーキヤップにワイヤーロック用の穴は開いてなかったので、
SPのフィラーキャップのみ穴が開いているのかもしれない。
SPはスゲーな〜。


 

リアのイニシャルも、
私の好みで強くしてみた。
左が私のSPで、
右が後から買ってきたフツーのジスペケである。
ノーマルだと上のネジ山の部分が約15mmなのに対して、
私は約25mmに設定し、
約10mm加圧した感じである。

ちなみに、
ノーマルだとライダーが乗った時の乗車1Gにおいて、
リアがジワッと沈むが、
加圧した後だと、
体重が46キロしかない私が乗ったくらいでは、
全然サスは沈まないといった感じである。

これは、
うしろ乗り&リアステアライダーにとっては、
全く間違ったセッティングと言える。

ククククク…。きたね。
(湾ミ北見チューナー風)




リアに対して、
フロントのイニシャルは、
最弱にセットし、
実走してから加圧していきセッティングする予定である。

これまた、
うしろ乗り&リアステアライダーにとっては、
恐らく全く理解できないセッティング方法だろう。

ククククク…。やばいね。
(湾ミ北見チューナー風Part2)




買ってきてから気付いたが、
私のSPは、右ハンドルが曲がっていた。(笑)
しかし、
後から買ったジスペケのハンドルがあるので、不安がない。
ちなみに、
このように、2台の車両の使える部品を合わせて、
1台のまともな車両にすることを、
本職の方達は、“ニコイチ”と呼んでいるようであるが、
まー、
ロードレースに関わる人にとっては、
どうでもいい話である。

それと、
『前のりティ』リポートのパート3にて、
私はハイスロが好きだと書いてしまったので、
バツが悪いとばかり、
ジスペケに取り付けるハイスロを注文したが、
昔にキジマあたりが売っていた安っぽいハイスロは現在は売ってないようで、
どれも削り出しのオーバークォリティなものばかりで参った。

私は「まー仕方ない」とばかり、
なるべくノーマルっぽい感じにて、
黒のハイスロを入れようと、
アントライオンやアクティブに問い合わせたが、
どちらも品切れで、
仕方なく、
『ミッドナイト』という色の、
プロトのハイスロを注文した。

しかし、
ジスペケはノーマルがアクセルのハウジングとスイッチが一体のタイプなので、
ハイスロを入れるとなると、
薄型のスイッチを買わなければならなくなり、
これを調べると、
アフターパーツでは7,500円くらいするので私はビビッた。
そして、知り合いに純正流用について聞いてみると、
定番はOW01とCBR400RRだと言われたのだが、
運良く、中古のCBR250RRのスイッチを入手したので、
これを取り付けてみた。

ちなみに、
私は電気関係に弱いので、
できればボルトオンで取り付けることが出来るパーツが好きなのだが、
“背に腹”といった感じにて、
ギボシ端子を使って自分で配線するハメになった。
全くメンドクセーな〜。




マフラー到着!
2004年6月1日 2:40:44



遂にヤマモトのマフラーが到着したので、
早速取り付けてみた。

とりあえずフツーのイキフン(雰囲気)のマフラーがついたので、
少し安心した。
ピーカンやダイシンは、ガキっぽくてイヤだ!!!(笑)




私がリッターバイクにまたがると、
「子供みたいだ」
などと言われることが多いが、
400クラスのマシンは、小さな私がまたがっても、
それ程、違和感はないと自負している。


 

『前のりティ』リポートのパート3の責任を取るべく、
プロト製のハイスロも取り付けてみた。
ハンドルも後から買ったジスペケのものに替えたので、
“まっすぐ”である。(笑)

また、
最初のレポートでは、
ステンメッシュホースは、
1本から2本に分かれるタイプを注文したと言ったが、
ラインナップにないとか色々とガタガタ言われたので、
とりあえずフツーのタイプを買って取り付けた。




チェーンラインも、
ノーマルの525に対して、
520コンバートを行った。
ちなみにファイナルは、
ノーマルが14Tと44Tなのに対して、
13Tと50Tに変更している。
もろろんこれは、
都民サーキットに合わせたウルトラショートセッティングである。
リアのスプロケットは、
私の顔と同じくらいの大きさだ。


 

後から買ったジスペケに、
POSH製のデシタル水温計がついていたので、
水温計はこちらを使用することにした。

また、
コマケー話だが、
タンクキャップには、
キーの埋め込みを行って、
マイナスドライバーでタンクキャップが開くようにした。

ちなみに時々、
キーをサーキットに持ってくるのを忘れて慌てているという方を目撃することがあるが、
そうした事態が発生しても慌てないようにする為の処置である。


さて、
なんとかジスペケは走れる状態になったので、
水曜日(6月2日)には、
11年振りに私はトミンサーキットにて、
オートバイに乗る予定である。

ZRX250の平栗さんも一緒に走る予定なので、
走行後は、またテキトーにレポートをアップしよう。


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