Erv's Letters index Text by Erv Yamaguchi


都議会議員選挙で赤に投票
2009年7月10日 21:29

 本日は午後より、都議会議員選挙の期日前投票に行ってきた。別にマーヒーなので“本チャン”に行っても良いのだが、本チャンをやる近所の学校よりも、期日前の投票所の方が、20メーター(笑)くらい近そうで(本当に近いかどうか定かではないw)、単に、いつも通っているジムに行く途中で寄れるという理由で、期日前投票に挑んだが、投票所は混んではいなかったものの、途切れることなく投票にやってくる人がいたので、私が住む目黒区民も、それなりに選挙に対する関心は高いのかと思った。

 ちなみに、私の住む目黒区は、定数3に対して5人が立候補していて、いかにも当選しそうな、現職の自民党と民主党の人が1人ずついるので、3人目に誰が滑り込むかといったイキフン(雰囲気)だった。

 そして、3人の候補者は、それぞれ共産党と公明党と民主党が推薦している人達で、民主党は、衆議院選挙に立候補予定の手塚よしおの秘書という30歳の女性で、なるべく民主党の人数を増やしたいという、単に民主党の願望の為に立候補したようなイキフン(雰囲気)で、とても都議会で何かの役割を果たしそうな感じではないし、フランス政府がカルト指定している宗教団体が支持している政党の候補者など絶対イヤだったので、私は共産党の沢井正代氏に投票したが、こう書くと、何か消去法的に決めたような感じだが、単純に、石原都政に対して厳しく糾弾できるのは、共産党しかいないと、昨年の三宅島モーターサイクルフェスティバルの反対運動を通じてよく知っていたので、むしろ積極的に共産党を支持してみた。

★民主党
 2年前であれば、私は筋金入りの拝金主義者らしく、共産主義には興味がないどころか、特に深い考えもなく、フツーに共産党アレルギーがあったが、昨年コロッと民主社会主義者に鞍替えして、日本の政治にも興味を持ったところ、現在の全世界的な格差社会を生み出したのが、ネオリベラリズム(新自由主義)だと突き止め、ネオリベラリズム(新自由主義)とネオコンサバティブ(新保守主義)の相性の良さも分かり、このネオコンネオリベ政策を推し進める政治家が悪だと分かってきたのだが、我が国に新自由主義を注入した立役者は、古くは中曽根、最近では小泉・竹中で、つまり自民党こそが諸悪の根源だということが分かっていたが、ネオリベラリズム(新自由主義)を注入するに当たって、コーポレートクラシー(企業利益優先)もあって、経団連が企業献金により自民党とメディアをコントロールし、前回の衆議院選挙では、与党が圧勝したが、それで格差が拡大すると、次の参議院選挙では、小泉・竹中の政治に対して国民はノーを付きつけたかのように、今度は民主党が圧勝した。

 しかし、あろうことか、最近になって民主党は新保守主義の代表格とも言える、鳩山由紀夫を党首にしてしまった。(試しに新保守主義をウィキペディアで調べると、堂々と鳩山由紀夫の名前が列挙されていた)

新保守主義(ウィキペディアより:トヨタの奥田や大阪の橋下の名前があるのが鋭い)

 鳩山は、その名前に反して、鳩どころかかなり右側の思想を持った人間で、政策的にもネオコンネオリベ色が強い訳だが、こんな政治家が“友愛”だけで格差社会を是正できるとは到底思えないものの、選挙というのは、“より悪くない方を選ぶ”というものなので、自民党に対して企業献金の金額が10分の1である民主党に政権交代した方が良いとも私は考えている。

 従って、ダブルスタンダードだと言われようが、“政権交代の為の政権交代”を私は支持したいと思う。

★仇になっているコーポレートクラシー
 衆議院選挙を前にして、民主党の悪口を書くと、最近鼻息が荒くなった政権交代待望論者の方達からは、「隠れ自民だ」などと罵られるようだが(笑)、これまで選挙になど興味もなく、選挙になど行ったことがないという、よくありがちな、「自民党も民主党も大して変わらず、どっちが政権取ってもほとんど同じ」的な思考を持つ人には、そうやって選挙権を放棄している間に、「何かやってくれそう」というお決まりのフレーズで石原や橋下や東国原に投票してしまう、基礎学力がない割に人数だけは多いバカけだ団塊の世代のおかげで、どんどん日本の格差が拡大し、中流層がどんどん貧困層に落ちていくことで、内需も悪化し、1ドルが100円を切っただけで息も出来なくなってしまう我が国の輸出依存体質により、日本の経済成長も悪化していくということに、これを読む皆さんにはとっとと気付いて頂き、弱者切り捨ては、単に切り捨てられる人達が可哀そうという問題ではなく、切り捨てられない人達だって、長期的には“メシのタネ”が減少していくことを知って、とにかく少しでも良くなることを願い、投票行動により政権交代を後押しして、自民党を下野させた後は、野党の中の細々とした保守の党に追いやって頂きたいと思う。

★理不尽な男
 これを読む人の中で、東京都民がどれだけいるか分からないが、都議会議員選挙でも、区域によって戦略が異なってくるので、私は共産党に入れたが、定数が少ない選挙区では、共産党の候補者が、“理不尽な男”になってしまう可能性も高い。(詳しくは『「戦略か理念か」論』を参照のこと)

 つまり、定数1の選挙区にて、1位と2位の候補者が、自民党と民主党の候補者だった場合、自民党の政策に反対だからと、下手に共産党などに投票してしまうと、自民党以外に票が割れてしまい、結果的に自民党が勝ってしまう可能性が高いので、この場合は、自分の投じる票が死票になる可能性も高いので、民主党に投票した方が、自分の票が生きやすい。

 この理念より“戦略”を説明したいが為に、民主党をヨイショしたいが(笑)、リアルな都議会においては、石原の欺瞞性を暴くことが出来るのは、共産党しかいないということを、昨年さんざん思い知らされたので、次には、自己肯定は人間の常とばかり、私が共産党を支持した理由について記述してみよう。

★カールおじさん
 前述した通り、私は以前はフツーに共産党アレルギーがあったが、格差社会が表面化してからは、反資本主義に傾倒し、マルキシズム(マルクス主義)に対しても興味を持つ内に、市場原理主義に疑問を持ち、民主社会主義を支持するようになった。

 実際、ミルトン・フリードマンという経済学者が提唱したネオリベラリズム(新自由主義)が世界中を席巻し、日本だけでなく、全世界的に格差社会が問題になってからは、全世界的にカール・マルクスに対する支持が高まったようで、私は単にトレンドを嗅ぎ分けただけだとも言える。(笑)

 ちなみに、イギリスのBBC放送が2005年に行った調査では、歴史上最も偉大だと思われる哲学者に、カール・マルクスが選ばれたそうで、ソ連が崩壊した後に死んだと思われていたマルキシズムが、最近になって再び注目を集め出しているようだ。

 私自身、自分なりにこのマルクスというオッサンについて調べてみたが、このオッサンは、定収入もなく、定職もなく、銀行の口座も持ってないような貧乏人で、自分の子供の内3人は医者に見せることが出来ずに死んでしまうという有り様で、哲学なんかやってるより、職安に行くべき人のようだった。

 そんなマルクスの教えが、現代になって注目されるようになったというのは皮肉な成り行きだが、マルクスがこれまで無視されていたのは、皆さん御存じソ連の存在であり、共産主義が現実の世界では専制的な独裁主義政権をもたらしたことで、マルクス主義的分析は、人類にとって有害なものとして見なされるようになった為、多くの人が共産主義アレルギーを持つに至った。

★地区による戦略の違い
 よくよく調べれば、共産党の言う共産主義が、独裁者を生むようなものではなく、純粋なマルクス主義のように、あくまでも人類の覚醒のスピードに合わせて共産主義を目指していくというもののようなのだが、そうは言っても、共産党も叩けば色々とホコリが出るので、共産党を批判する人も非常に多い。

 それはさておき、ノーバディー・パーフェクト(パーペキな人などいない)ということで、それはそれで良しとして、例えば、先日友人と飲んだ席で、共産党が与党になったら、全ての土地が国有化されると友人が語っていたが、仮に今日から共産党が与党になっても、そんな政策をゴリ押しして国民のコンセンサスなど得られる訳がないし、逆に、1000年後とかに、キチンと国民の大多数からのコンセンサスが得られれば、我が国の国民だけでなく、人類全体が私有財産相続制度の欺瞞性に気付いて覚醒した後、別に土地が全て国有化されるのもアリだと私は思う。しかし、少なくとも、それは100年や200年後には無理だと思われるし、私自身、まだまだこのケバケバしく派手な感じがする現代社会に対して、ある種の執着心もあって、覚醒にはほど遠いと言える。(笑)

 それよりも、もっとリアリズムを発揮すれば、共産党が与党になって独裁政権が生まれるという恐怖心から共産党アレルギーを持つのはナンセンスだと思われ、共産党が与党になる確率など現時点ではほとんどないし、むしろ現時点の麻生太郎や石原慎太郎の独裁者っぷりの方がひど過ぎだし、奴らは、、『自由民主党』、つまり英訳すると、「リベラル・デモクラティック・パーティ」という、まるでヒッピーが作った党なんじゃないかと勘違いされるような“愛と自由”に満ち溢れた名前を党名にして国民を騙している辺りが、むしろ確信犯的にタチが悪いと言える。(笑)

 それよりかは、自民、公明、民主の都議会議員の豪華海外視察という悪行のひどさや、弱者救済処置を強く訴えるリアリティー溢れる共産党をマイノリティーながらも支持した方が、石原慎太郎という空疎な小皇帝の失脚に役に立つと、私は今回共産党の候補者に投票してみた。

 しかし、昨年、目黒区の区長選挙の際には、私は生まれて初めて共産党の候補者に投票したのだが、ローカルな話で申し訳ないものの、目黒区の青木区長というのも、どうしょうもない程どうしょうもない区長で、この区長をやめさせたいが為に他の候補者に投票したというのに、共産党推薦ともう1人の対立候補で票が割れてしまい、結局にっくき青木が再選してしまい、私が投じた票が死票になったという苦い経験も私は持ち合わせている。

 こうした点においては、戦略よりもあくまでも理念を追及する愚直な共産党の候補者が、むしろ与党の温存に一役買ってしまっているという場合があるので、どうぞ、定数が少ない地域の方は、“政権交代の為の政権交代”を後押しするべく、民主党の候補者に投票して頂きたいと思う。

 しかし、世田谷区や大田区みたいに定数が多い“ゆるい”地域は、誰でも好きな人でOKだ。(笑)

注:“エロ過ぎる候補”は無所属を気取っているが、恐らく隠れ自民だ。(爆)

★エピローグ
 ここに来て、共産党の党員が増加し、共産党アレルギーがあった私のような人間でさえ、知的エリート層が全てを牛耳る現代社会に対して疑問を投げかけ、マルキシズムについて見直すようになってきている。

 別に難しく考えなくても、リアルな現実を見てみるだけで、労働者達は低賃金で長時間労働に従事させられ労働力を搾取されているし、そうした人達を雇っている国際的な大企業は、自分達の利益を高率に保つ為に、労働者の賃金を低く抑えている反面、企業の役員達は一般従業員に対して信じられないような高額な報酬を得ている。

 こうした現況を垣間見れば、かつてマルクスが述べた格差社会が、現代社会でも根強く生きていることが理解でき、更に言えば、グローバリゼーションがこの状態を更に悪化させたのは明らかである。

 しかし、エスタブリッシュメント(支配層)の方達は、こうした現況をカムフラージュする天才であり、彼らは、メディアを使って、我々庶民を騙し続け、あたかも自分達が正しいかのようにふるまっている。そしてその結果、おめでたい庶民達は、真実が見えなくなってしまっている。

 しかし、実際に派遣切りに有ったり、路上生活を余儀なくされていたり、食べ物にありつけずストレートに飢えている人達にとっては、その真実とは、文字通り悲惨な真実でしかない。

 ところが、そうした社会的弱者の立場にない人達が、マルキシズムに傾倒してしまう理由を、トニー・ジャットという歴史家が端的に言い表していて、現在の私の心境を言い当てられた気分にもなった。


「それは彼らが贖罪(しょくざい)や革命という魅力的な話によって、イデオロギーを盲信する状態になったからではない。それは彼らが、地球上で不幸にあえぐ人々の利益を代表し、それを守るという思想、そしてそれに付随する妥協なき闘争の根底にある倫理的なメッセージのもつ抗しがたい力にひかれるからである」




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