Home > Yamaring > my Machines > my HORNET > フォークオイル交換(2005年3月5日)



この日は、
基本的なメンテナンスのひとつである、
フロントフォークオイルの交換をいたしました。
↑は、
すでにフロントフォークを取り外した後の様子。

関係ありませんが、
私は最近、
ハリウッドリメイクの『呪怨』を観たので、
↑の私は、
『呪怨』の俊雄君をイメージしてみました。

ハリウッドリメイクの『呪怨』
(クリックすると、別ウィンドウが開きます)




走行距離が約5,000kmの車両だった為か、
あまり汚れていない、
きれいな紫色のオイルが入っていました。
(画像の黒い部分は、オイル受けに残っていた廃油です)

しかし、
オイルに汚れはなくとも、
経年劣化は考えられるので、
中古車を購入した場合には、
フロントフォークオイルは、
とりあえずは交換しておいたほうが良いと思います。




フロントフォークを取り外した後は、
ステムのブラケット部分の内側を、
ピカールで軽く磨きました。
これは、
フロントフォークをつかんでいる部分の面積を少しでも均一にして、
フロント周りの剛性感を上げる為です。




ノーマルのフロントフォークスプリングとカラー。
スプリングの長さは、約308mmで、
マニュアルの使用限度の303mmには全然余裕がありました。




しかし、
私はこの機会に、
↑の、
シングルレートのオーリンズのフォークスプリングに交換することといたしました。

ちなみに、
なぜファースト・ライドの時にフロントフォークオイルを交換しなかったかというと、
まずはノーマルのフロントフォークスプリングの感触を見て、
それからオイル交換することにすれば、
スプリング交換の必要性が感じられなかった時には、
オイル交換の回数が1回節約できるという“下心”があったからなのですが、
実際にファースト・ライドしてみて、
フロントフォークの沈み込みスピードが早かったことや、
コーナーリング中のフロントフォークの残ストロークが少なかったことや、
私自身がシングルレートのスプリングの特性を好む為に、
この機会にスプリングも交換することといたしました。




フロントフォークのスプリングのレートは、
恐らくノーマルに比べて上昇したと思われますが、
逆に、
リアショックのイニシャルは、
7段階の最強から、
3段目まで弱くしてみました。

実は、
これまでの私のライディングスタイルでは、
フロントを軸にリアを振っていくというスタイルだったのですが、
ホーネット600ではそうしたスタイルを具現化するのが難しいと判断した為で、
コーナーの進入時にフロントを軸に切れ込ませる特性は残しつつ、
立ち上がりでは今度はリアに荷重を一気に移行させるスタイルで走ろうと考えてみたからです。




フロントフォークオイルは、
プロジェクトサイエンスさんのWO-TWOという、
10番相当のものを使用しました。

このオイルは、
ゆっくりとした動きの時には、
5番相当並で、
動きが早くなるにつれて粘性が安定して、
しっかりとした減衰力を発揮するそうです。


 

マニュアルの規定量が486ccだったので、
とりあえず500ccほどのオイルを入れます。




それからゆっくりと何度もフロントフォークを上下させ、
底の方にたまった空気を抜きます。
「空気よ抜けろ空気よ抜けろ」
と、祈るのがコツです。(笑)




その後、
油面の高さをそろえるのに必要なのが、
この油面調整器です。

ちなみに、
バイク屋さんによっては、
「規定量を入れたので大丈夫ですよ」
などとほざいて、
油面の高さを調整しない所もあるようですが、
オイルは完璧に抜ける訳ではないので、
ただ単に規定量だけ入れても、
油面の高さは高くなってしまうことも考えられ、
分かりやすく言えば、
トップ・プライオリティー(最優先事項)は、
“量”ではなく“高さ”なので、
量を入れたので大丈夫だというバイク屋さんに出会ったら、
そのバイク屋さんの整備士の能力を疑ってかかったほうが良いと思います!

メーカーの看板あげてるバイク屋は、
きーつけろよバーカ!(笑)




この部分で各オートバイに応じた油面の高さを合わせます。




そして注射器でオイルを抜き取ると、
油面の高さがパーペキに揃えられるという訳です。

ちなみに、
油面を上げると、
空気室の体積が少なくなるので、
1Gでの車高も上がり、
“奥で”ふんばるような特性となり、
油面を下げると逆の効果が生まれますので、
サーキット走行においても、
重要なセッティングの部分です。




しかし、
注射器を持っていないからといって、
↑のようにオイルを吸い取るのはやめましょう。


ステアリングダンパーの取り付け 2005年3月5日