Erv's Letters index Text by Erv Yamaguchi


捨てる神あれば拾ったグーバイク
2009年7月22日 22:07

 政治、経済、バイク、ロンハーと、ネタが多くて助かるよ、俺の人生。

 という訳で、以前私は、プチ株つみたてを愛用していることを記述したが、先日モトクロスデビューした6月10日の前日に、テキトーに証券会社のスクリーニングで発見した、『トライステージ』(2178)という、テレビの通販を手伝ってるような企業を発見し、無借金で、物凄い成長率で、莫大なキャッシュを稼いでいるというのに、異常に割安な株価で放置されている銘柄だったので、大企業がリーマンショックでテレビの広告からシッポまいて逃げた後、テレビをつけるとテレホンショッピングみたいなCMばっか流れていることを敏感に察知した私は、「この企業はくる」と、とりあえずモトクロスに行く前日に、プチ株で2万円分、株価4000円で5株(ホントにお父さんのお小遣いレベルでしょ?w)だけ買っておいたのだが(走りに行く前に何やってんだ、オレ、みたいなw)、その後は、大好きなプチ株つみたてで自動操縦で買い付けしようと、毎月1日に2万円分買い付けるよう設定して、後はそのまま放っておいたのだが、7月1日に証券会社より、「よーよー御苦労さん。でも、ワリーけど株は買えなかったぜダンナ」と言った内容のメールがきて、「なんだよオイッ!」と思いつつも、そのまま気にしないでいて、5日くらい経ってから、「全く証券会社のHPにログインすんの超メンドクセーな〜」と思いながらも、自動操縦で買い付け出来なかった分、手動で買い注文出すかと思ったら、その5日間くらいは、ずうっとストップ高だったようで(プチ株つみたてだと、ストップ高やストップ安だと買い付けできない)、株価は1.5倍の6000円まで吹いてしまったのだが、企業の内在価値を計算する自分のエクセルに「6000円」と入力して再計算しても、まだまだ全然割安だったので、またまた手動で同じ5株で3万円分買い付けして、そのまま放っておいたら、本日は8110円と、最初に買った価格の倍になってしまったので、もう割安感が無くなってガッカリという感じで、せっかく1年くらいかけてじっくり買い進めようと思ったのに、ミスターマーケットが割安なことにいち早く気付いてしまったようだ。

 という訳で、結局投資した5万円が、仮に10倍になっても、これまたたったの50万円で、元々の投資額が少な過ぎた為、これではバイクもロクに買えない訳だが、まー、年初来安値は2460円で、4000円や6000円で買った私自身、“途中参加組”なので、すでに値上がりのトレンドに入ってしまった銘柄だったのかもしれないが、スイングトレード(1週間から数か月単位で売買するスタイル)をやってる人なら喜ぶ状態でも、私のように、数年かけて少しずつ仕込むというスタイルの長期投資家のスタイルだと、こうした状態はあまり好ましくなく、また新たに銘柄を見つける作業の分“手間”なのだが、グチをこぼしていてもしょうがないので、またまたテキトーにスクリーニングかけたら、自分がよく知る企業なのに、『SHOEI』をも上回る、モンスター的に割安な銘柄を発見した。

★グーバイク
 それは、『プロトコーポレーション』(4298)という、皆さんお馴染みの『グーバイク』を売ってる会社で、私は三宅島モーターサイクルフェスティバルに反対している立場から、ライバル誌で三宅島モーターサイクルフェスティバルの提灯記事を書きまくっている、石原にホンダの悪口を耳打ちした疑いの可能性もある、『バイクブロス』を販売している株式会社バイクブロス・マガジンズを心底嫌っているので(バイクブロスは大嫌いな『ロードライダー』誌も買収している)、これはちょうど良いとばかり、私は『プロトコーポレーション』(4298)の株を買って、株主の立場からもこの雑誌を応援することにした。

★『プロトコーポレーション』(4298)
 もちろん、根拠もなくやみくもに株など買わないのはセオリーなので、軽く説明すると、この企業はもちろん無借金で、この不景気に売り上げや利益も順調に伸びていて、なんと言っても、莫大なキャッシュを稼いでいるのが私の目に止まった。

 まー、ちょっと気になるのが、介護関連の求人誌など、新規事業の目標に対して、社長の鼻息が荒すぎる点だが、ちょっと期待値が過大ではあるものの、デイトナの社長の楽観主義よりかは全然信頼できる感じだ。(笑)

 という訳で、『SHOEI』に関しては、輸出関連銘柄で、円高の内はミスターマーケットも手を出さないハズなので、あと1〜2年は現在の株価水準を維持してくれそうなのでありがたいが、こちらの『プロトコーポレーション』も、それほど目立った存在感はない銘柄なので、このまましばらく値上がりせずに株価が推移してくれると大変助かる感じで、あるいはミスターマーケットの情緒不安定により、むしろ値下がりしてくれるとヨダレが止まらない。(笑)

★長期投資の優位性
 短期売買のイメージがイコール株式投資のイメージだった方は、私のスタイルに対して意外性を感じているかもしれないが、マーケットというのは、長期的には企業の値段を決める場所ではあるものの、短期的には人気投票の場で、企業の価格は、投資家心理で大きく振れてしまう。

 そうすると、人気銘柄は株価の変動が激しくなるが、普段の生活でも、全く目立たないのに、意外と能力があるという人がいるように、マーケットにおいても、莫大なキャッシュを稼いでいる高成長企業なのに、なぜか全くみんなから無視されているという銘柄がある。バリューインベスター(割安株投資家)は、こうした企業を見つけ出し、みんなが注目し始める前に株を買っておくというスタイルなのだが、なかには何年経っても、その企業に投資家達が気付かないということがある。

 しかし、こうした“遅れた認知”は、長期投資家にとっての優位性となっていて、なぜならば、株価が上昇するまでの間、ずうっと買い増しできるからである。

 逆に、冒頭の『トライステージ』のように、早めに気付かれると、そこで買い付けが終了してしまうので、長期投資家にとってはガッカリとなる訳だ。

 しかし、こうしたスタイルを説明すると、では永遠に気付かれない方がいいのかということになってしまうが、タテマエでは「YES」であり、リアリズムを持って言えば、自分が隠居する年まで値上がりせず、老後の資産が必要になった時に急騰するのが理想だ。(笑)




「株式投資は永久保有を前提に考えたいと思います」

ウォーレン・バフェット




注:お決まりのフレーズですが、投資は自己責任で。




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